断乳に至った経緯
息子は産まれてから2ヵ月ほどはミルクと母乳の混合栄養で育ちましたが、その後完全母乳へ移行しました。4月に私が育休からの復職することが決まったこともあり、1歳3ヵ月で断乳することを決断しました。
復職してからも朝と夜だけなどで母乳育児を続けるママさんはたくさんいらっしゃいます。授乳をする時間が好きでやめたくはなかったのですが、私は乳腺炎になりやすい体質なので復職前に仕方なく断乳することにしました。
桶谷式断乳
私は授乳で苦労することが多く、一人目も二人目も桶谷式母乳相談室に通いながら授乳を続けました。詳しい話については別記事にまとめようと思いますが、桶谷式母乳育児については下記の公式サイトをご参照ください。
断乳を決意して相談室の先生に伝えた時に断乳についてのパンフレットをいただき、それに従って断乳を進めました。
断乳する時期について
桶谷式が推奨する断乳する時期については以下の通りです。
赤ちゃんについて:
- 1歳を過ぎてしっかり歩いている。
- 離乳食で3回食が食べられている。
- 体調がよく、予防接種の時期にかさなっていない。
- 話しかけると言葉の意味が大体わかっている。
ママについて:
- おっぱいの調子がよい。
- 断乳の決心ができた。
保育園の慣らし保育が始まる前に余裕をもって断乳した方がよいというアドバイスを受けて、断乳日は3月20日に決定しました。保育園の慣らし保育と断乳を同時に進めると赤ちゃんの精神的なダメージが大きくなるとのことでした。
断乳までにすること
一般的には断乳に向けて授乳回数を徐々に減らしてフェードアウトするように断乳するというパターンもありますが、桶谷式では回数は減らさずにスパッと断乳をします。私の場合は1歳を過ぎた頃から1日4~5回授乳をしていて断乳を決めた後も減らすことはありませんでした。
息子には1週間くらい前から「あと○日でおっぱい終わりだけどママはどこにも行かないよ」と言い聞かせていたのですが、その頃から私に対して甘えが強くなった気がします。周りの人が話す言葉の意味を理解しているということなのかもしれません。
断乳1日目
3月20日の朝に最後の授乳をしてから予定通り断乳を決行しました。普段は昼寝も夜の寝かしつけも授乳で行っているので、疲れて自然に寝られるように昼間は公園でたっぷり遊ばせました。そのおかげか昼寝は自然に寝付くことができ、おっぱいを欲しがることはありませんでした。
夜はお風呂は夫に入れてもらい、断乳はスムーズに進んでいましたが、事件は夜の寝かしつけの時に起きました。授乳をしてもらえないと分かると今までに聞いたことないくらいの激しさでギャン泣きを始めました!!
桶谷式断乳パンフレットに朝に赤ちゃんに見えないようにおっぱいに絵を描きましょうと書いてあったので、息子が好きなアンパンマンの絵を描いていました。しかし、油性ペンで描いたものの夜には下着で擦れて落ち始めていて、寝かしつけの頃には絵は原型を留めず怖い顔のアンパンマンになっていました…。「おっぱいバイバイしたよね」と言い聞かせて絵を見せてみたところ、一瞬ハッとした表情をした後にもっと大きな声で泣き出し、お布団の上で大暴れ&自分の手をひっかくような仕草を見せました。
後で相談室の先生にそのことを話したところ、おっぱいがなくなってしまったショックとどうやって寝ていいか分からず戸惑っての行動だとおっしゃっていました。結局、私は上の子を寝かしつけるために寝室に残り、息子は夫と別室へ移動して寝かしつけをしてもらいましたがかなりの時間がかかったようです。
そんな息子の姿を見て、私もすごく辛くなり本当に今やめるべきなのか葛藤しました…。今ならまだ引き返せると心が折れかけましたが、復職の予定は変えられないので心を鬼にして息子は夫と別室へ移動してもらい、私は寝室で娘を寝かしつけました。息子の寝かしつけにはかなりの時間がかかったそうです。
夜中に目を覚まして泣くことがあるのでお茶やおにぎりを枕元に用意しておくとよいと聞いていたので準備していたのですが、息子は夜中に起きることはなく朝まで眠りました。しかし、朝起きていつもは授乳をしていたのでギャン泣き!用意していたおにぎりを食べさせて事なきを得ました。
私の方は母乳の出がよいため1日目ですでに胸はガチガチになり、夜中は痛くて熟睡することはできませんでした。
断乳2日目以降
上の娘の時は断乳3日目に桶谷式の手技を受けるよう指示されていたのですが、ガチガチで痛みが酷かったため、今回は2日目に来院することになりました。胸の張りが強く耐えられない時は圧を抜く程度に少し搾乳してもよいと言われていたので、朝に少し搾乳器で絞ってから相談室へ向かいました。マッサージを受けてかなりすっきりして痛みはなくなりました。
息子は昨晩のアンパンマンの絵が余程ショックだったのか、その後授乳を要求してるくころはありませんでした。昨夜のことを考えると安心はしましたが、本当に終わってしまったんだと実感してさみしい気持ちになりました。
通常は断乳9日目または10日目に2回目の手技を受けるのですが、私は乳腺が細く詰まりやすいので早く受けてもよいとのことだったので5日目に受けることになりました。4日目にかなり張って辛かったので少し搾乳しました。
2回目の手技の後は少し張ることはありましたが、段々落ち着いてきて痛みはほとんどなくなりました。通常は断乳1ヶ月後に最後の手技になるのですが、私は3週間目に手技を受けて乳房に残っていた母乳を搾り出していただき桶谷式母乳育児の卒業となりました!
断乳後に助産院で搾ってもらわない場合は乳房に何十年も母乳が残ってしまうこともあるらしく、相談室の先生曰く、最近60代の女性が胸に違和感があると来院し、30年前の母乳を搾り出したとおっしゃっていました。
断乳その後
断乳前から食欲旺盛な息子ではありましたが、断乳した後はますます食べるようになりました。夜はお布団で横になると私にくっついてきますが、自然に寝るようになり朝まで目が覚めなくなりました。断乳を乗り越えて赤ちゃんから幼児へのステージへ移行した気がします!
私は好きなお酒を友人たちと楽しむことができるようになり満足しています♪しかし、断乳から4週間で久しぶりに体重を計ってみたらなんと5kgも増えていたので授乳期ほど食べないように注意しないとと反省しました…。それだけ息子には栄養を吸い取られていたということでしょうか。
息子は4月に入って保育園に入園して慣らし保育が始まりました。この話についてはまた今度記事にしたいと思います!